韓ドラとソウルホテルと。

韓国ドラマのレビューブログ(基本的にネタバレ)。ときどき昔話。

雲が描いた月明り

yoonaのココがみどころ!

■人気のパク・ボゴムくんと16歳のキム・ユジョンちゃんのラブロマンス史劇

■パク・ボゴム君演じる世子は実在です。なので運命は決まってます。

■ヒロインが16歳なので、本気のロマンスには無理がある。

■三角関係では第二の男が重要、という公式は生きてます。

 

見終わってまず、「かわいい話だった~」と思いました。

ヒロインのキム・ユジョンちゃんが16歳ということもあるのでしょうね~。

(最近高校を卒業したそうで、ドラマ撮影当時は16歳とわかってびっくりです)

 

ストーリーに合わせたヒロインなのか、

主演女優の年齢に合わせたお話になっているのかわかりませんが、

背景の王宮のおじさんたちのやることは他の史劇ドラマと変わらず(^^;

 

このドラマがこれ以前のドラマとかぶる設定は、

「男装のヒロイン」と「父王の権力が弱い世子」。

李王朝時代で権力のあった王様ってそう何人もいないんですかね。

まあ徳川時代も数人ですが、そういう時代のほうが、

周囲に一癖も二癖もある側近とか大臣とかがいて話は面白いです。

 

パク・ボゴム君が演じる世子イ・ヨンは、

正祖イ・サンの孫にあたるそうです。

(ということは弱い父親がイ・サンの息子ね)

実在した世子ですが、史実では王の代わりに政治をしたけれど、

王になることなく20歳ちょっとで夭逝したとか。

ドラマも背景だけを借りて、いろんな人間関係は架空のようです。

 

王様とか世子とか、王宮にいる人と恋愛をするには、王宮内にいないと難しい。

ヒロインのラオン(キム・ユジョン)は、逆賊の父を持っているため、

身を隠すために男として育ち、内官として王宮に入ります。

 

世子がらみの話はどうしても、王権とキム一族の対立の話になりますね~。

この前までみていた「花郎」と同じです。

花郎」との違いは親の気が強いか弱いか。

 

世子と恋におち、あやうくボーイズラブな話になるところを、

どうにか女とばれてラブラブになるのですが、いかんせん世子と逆賊の娘。

これは障壁が高すぎる。

恋愛ドラマの壁も高ければいいってもんじゃないですよね。

 

ラオンが男装をするので、24時間主君につきっきりという内官役はいいかも。

でもこれって宦官ですよね~^^;

それをどうごまかすのかと思いましたが、宦官になるとぽわんというかのっぺりというか、

女性っぽくなる人が多いっていうから、いいのかも。

 

イケメンと男装女子という話なので、「コーヒープリンス」や「美男ですね!」や「成均館」とか、

いろいろ合わさったような話になっています。

世子が、ホン内官が好きで好きでしょうがなくて、もう相手が男でも女でもいい!というところ、そういえば、「コーヒープリンス」のコン・ユもめちゃくちゃ自己崩壊してました。

 

終わりを先に書くと、どうやら二人はうまく収まって終わるのですが、

世子嬪になった様子はない。

ラオンの身分を考えれば女官になっておそばに侍るのがせいぜいでしょう。

しかもその後、世子がいくばくもなく世を去る(歴史では)となれば、

ドラマ以降の二人がおおいに気になるところ。

 

このドラマの掘り出しものは、ユンソン様のB1A4のジニョン君。

後半は世子とラオンのラブラブぶりに、ちょっと身を引き気味でしたけど、

彼は振られたのに貴公子然としていてよかったです~(^^)v

顔の作りがイ・ジュンギ系列ですよね。

素性がばれそうになったラオンをかばって「私の女人だ」というところ、

最高でした!!

 

このセリフを受けて、あとで世子がラオンのことを「私の人だ」と言いますが、

この場面はまだ吹き替えで見てたんですよ~(^^;

両方とも韓国語で聞きたかった。。。

 

ユンソン様の最期は、う~ん、あんなにめった斬りにされなくても、と思いました。

その前に護衛兵士のビョンヨン(クァク・ドンヨン)はあっけなく生き返った?のに、

ユンソン様も生き返るんじゃないかと思いましたが、

考えてみれば、祖父もその娘(王妃)もおそらく厳罰なのに、

彼だけが世子の友達だからって、生き延びれるわけでもないんですよね~。

逆賊が出れば一族もろとも、ですから。

 

最初から世子とはあまり仲良くなさそうでしたけど、

たぶん、ラオンを守れるのは世子しかいないって思ってから、

ラオンを奪うというより、守るということに命懸けでしたね。

 

そういえば、ユンソン様は絵がお上手。

(見てないけど)「夜を歩く士」とかで、チャンミンも女の絵を描いていたし、

「スキャンダル」のヨンジュンさんも~。

女遊びしている系統のたしなみですかね。

 

ビョンヨンっていえば、両班でもないのに、どうして世子のそばにいられたのかな~と

最後まで謎でした。

世子の護衛兵士といえば、科挙の試験ぐらい受けているものかと。

それとも日本の時代劇でいう「御庭番」くらいのものでしょうか。

 彼はもう世子いちずで、ラオンのことはま~ったく関心がなさそうでした。

「成均館スキャンダル」のソン・ジュンギとユ・アインに倣って、

ブロマンスカップルを作りたかったのかな~と思いますが、

どうも世子はラオンばっかりで、ビョンヨンのほうの思いが強すぎたのか、

その辺のバランスがうまく表現できなかったというか、

ふたりのからみはあまりキュンとしませんでした。

 

王宮で仕掛けられるワナがもう見え見えなのに、

なかなか事件が収まらないところは、ちょっといらっとしました。

特に領義政とその手下の2人、話をかき回すだけで、早くつかまれ!と思いました。

 

ボゴムくんは確かにきれいでした。

ちょっと史劇をやるには、おめめがパッチリすぎるかな~とも思いましたが、

鼻が高いから、斜めからの角度がとてもきれいです。

このドラマは目の演技というか、セリフ以外で表現するものが多かったと思うのですが、

特に狸おやじたちとの舌戦があるドラマはそれが多いですが、

こはちょっと、負けてる感じが。。。

その辺は名子役だったユジョンちゃんのほうが、上手だったかもしれません。

 

ボゴム君って24歳くらいなのか~。もうちょっと年齢がいったら、味が出るかもしれませんね。

それより、「ボゴム」っていう変わった名前は「宝剣」と書くそうです。

私はボゴム君が、日本のファンミで吉幾三の歌を歌ったって聞いて、すごくびっくりしました。

誰よ、そんな選曲した人(^^;

 

そういうわけで(?)ドラマ、最後まで楽しく見ました。

個人的には、「あの人どうなったのかな~?」って気になる人が何人かいます。

世子に振り向いてももらえなかった世子嬪とか、

口がきけなかった妹の公主とか。

あの子のお母さんがいつもこわーい役をやる人で、

いずれこの人がなんかしかけるだろう~って思っていたのに、

普通におとなしくていい人でした。

王様との間が復活したときは、ちょっと喜んだけど。。。

 

あと、世子のもう一人の妹とラオンに代筆させてた両班の息子(のちに王宮に仕える)、

結婚できたのかなあ。

ラオンの両親の田舎暮らしの様子とかも、BSだからカットされてたのかな~。

主役の二人が若いので、まわりはけっこうベテランのうまい俳優で固められていました。

 

 

ものすごく残念だったことは。

BSの録画が吹き替えだったの^^;

副音声が韓国語みたいで、うちのレコーダーは古いから録画での切り替えはできないんです・・・。

録画の設定をし直してみたけど、音声を切り替えるところがないのでできないみたい・・・。

それに話がちょいちょい飛んでいます。カットが多いようで。

 

よって、パク・ボゴム君の声がどんなんだか最初のほうは、わからずです。

DVD借りて見直そうかなと思ったけど、とりあえずこのまま見ます。

日本語をしゃべっているのに字幕がでていて変な感じ。

(途中で韓国語でも聞く方法を発見しました!)

 

 

 パク・ボゴム君の顔立ちが最初どうも私にはピンと来なかったんですが、

角度によってすごくかっこよく見えますね。

でもあのまあるい目が史劇っぽくないというか。

ボゴム君、日本の俳優の誰かに似てますよね。

どうも思い出さない。

それと、韓国人って唇を突き出す発音が多いせいか(?)

どんなイケメンでも、上唇が厚い人が多いと思っていたのに、ボゴム君は違いますね。

 

キム・ユンソン役のB1A4のジニョン君の方が、切れ長の目で韓服が似合っていい感じ。

たぶん役柄もあるのでしょう~。

映画「怪しい彼女」の孫役の子ですよね。

2PMのジュノ君も最近はドラマや映画が多いですが、

こういうすっきりした顔立ちは、いい人にも悪い人にも見えて、俳優にはいいのかもしれません。

 先に「女であること」に気づくというのも、頭のいいイケメンの役どころですよね。

美男ですね」のヨンファとか、「成均館」のソン・ジュンギとか。

 

子役から主役をやるまでになったキム・ユジョンちゃんは相変わらず上手です。

 

 

 誰かが護衛武士の子がいいって言ってました。

 クァク・ドンヨン君。

「感激時代」でキム・ヒョンジュン君の子役をやってた子です。

すごいきりっと引き締まった顔になりましたね~。

(あの顔をあのままオジサンにしたら私のいとこに似てるんだけど・・・すごく濃い顔です)

 

BSではこのドラマと「花郎」と「麗」を続けて放送してたんで、

続けてみることになりどうしてもいろいろ比較してしまうんですが、

それもまた面白かったです。

 

www.youtube.com

 

【作品メモ】

  • 韓国放送:2016年8月~ 
  • KBS
  • 演出:キム・ミンジョン/イム・イェジン 脚本:キム・ユンソン
  • 原作はオンライン小説
  • 18話