韓ドラとソウルホテルと。

韓国ドラマのレビューブログ(基本的にネタバレ)。ときどき昔話。

彼女はキレイだった(日本版)

韓国版がすごく面白かったので、これを日本でリメークすると聞いて、

さて、どうなるのかと思っていたのですが、

日本版をほぼリアル視聴できたので、感想を少し。

日本のドラマはほぼ見ないので、相当久しぶりに全話見ました。

まあ、それだけ原作の良さが光ったということなのですが。

 

 

(韓国版の感想はこちら)

彼女はキレイだった - 韓ドラとソウルホテルと。

 

日本版キャストは知らない子ばっかりで(^_^;

骨格的にも一回り小さい感じだったけれど、

韓国版16話を10話に縮めたことで、ドラマも一回り小さくなってましたが、

韓国版の持つキャラクターの良さ、恋愛と仕事の絡み具合、初恋というテーマ、

最後をただのハッピーエンドにせず、ヒロインにちゃんと自分の生き方を与えたところは良かったかなと思います。

 

韓国ドラマを日本でリメークすると、話数が減ることによって、

「ああ、そこがいいんだよね」とか「ここの脇役の細かい演出がね~」といった、

韓ドラのいいところがなくなってしまうことが多いのだけど

今回は、ちょっとずつうまく拾ったかなという感じでした。

 

日本のドラマの1話完結とちがって、「え? どうなるの?」といういいところで終わるので、それも最後まで見る方を引っ張ったと思います。

 

一人の女を二人のイケメンが取り合う、っていう韓ドラ王道の設定だったわけだけど、

原作のキム・シニョン(チェ・シウォン)がものすごくいい役だったために、

日本版でその役をどれくらい消化できるかは勝負だったように思います。

樋口役の赤楚衛二さん、とても良かったですね。

第二の男が最高にかっこいいとき、ロマコメは本当に面白く仕上がります。

 

宗介(中島健人)が、愛(小芝風花)とうまくいって、それまでのキャラが吹っ飛ぶようにデレデレシーンが多くなり、ネットもかなりざわついていましたが、

原作のソンジュン(パク・ソジュン)も、そんな感じだったし、

後半のキスシーンとかも、ジャニーズアイドルにしてはかなり濃厚でしたが、

ま、そこはパク・ソジュンに負けまいとした感じがありました(^_^;

 

推しのそういうシーンを見たくない、という声も合ったようですが、

考えようによっては、推しが、こういういい脚本でラブコメをやるというのは、

もうこの先ないかもしれないことなので、これはファンとしては宝物にした方がいい。

もっと若くても、もっと年を取っても、

こういう等身大の役をやることはできないんだから。

 

あと、原作に張り合ったなあと思うのは、愛の親友、梨沙(佐久間由衣)の

超足長スタイルが、原作のハリ(コ・ジュニ)を彷彿とさせたところ?

 

韓国版では、以前ブログにも書きましたが、

「The MOST」という雑誌の名前がドラマのテーマに引っかかっていたところ。

それを言わせるために、あのゴージャスな編集長がいたわけですが、

日本版ではそこまで言及しませんでしたね。

その代わりに、「あなたが思うより、女は男よりしなやか」と、

宗介にさらっという、こちらもいい役回りでした。

 

韓国ドラマとは違って、日本のドラマにはオープニングというのがあって、

ここで流れる曲も、10話全部違う映像も、

見る方をぐいっと引き込む力がありました。

いいところで流れる曲、「夏のハイドレンジア」の使い方も韓ドラっぽくて。

Sexy Zoneの曲だけど、作詞作曲は秦基博と知って、納得しました。

オープニング曲は「夏の午後はコバルト」という曲で、

これはちょっと昔のユーミンの夏の曲を思い出すような感じ。

両方とも、ドラマの内容に合わせて作ったということで、

歌詞もちゃんと登場人物の心情に沿ってて良かった。

いわゆる「OST」をうまく使ったところも、韓ドラっぽかったです。

 

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【作品メモ】

●日本放送:2021年7月~

●全10話